【結果報告書】しかけ絵本比較調査
1.目的
触って楽しむ絵本製作の参考にすることを目的にアンケート調査を行いました。
2.日時・調査会場
- 11月24日(土) 横浜市神奈川区栄町
- 12月1日(土) 横浜市神奈川区栄町
3.調査方法
会場でしかけ絵本5冊を読んでもらいました。
読書後、調査担当者が調査表に従って質問していきました。モニターの方には口頭で回答していただきました。記載は代筆で行いました。
4.読んでいただいたしかけ絵本
- 絵本1 『ミニーとおでかけ! ディズニーしかけえほん』
- 絵本2『ふわふわうさちゃん パペットしかけえほん』
- 絵本3『ヴィヴァルディの四季 1日で楽しむ四季 音のでるしかけえほん』
- 絵本4『1から100までかずのえほん しかけえほん』
- 絵本5『きかんしゃトーマスとなかまたち ゆかいなきかんしゃ とびだししかけえほん』
5.調査対象者
- 視覚障がい者 5名
中間報告(アンケート対象者のご意見まとめ)
① 幼児向け絵本の物については、角を丸くしたり、破れにくくされていたりと配慮がうかがえる本が多かった。口に含むことを考えると、インクなど安全なものかどうか気になります。絵本に口に含んでも大丈夫かどうかなどの表記があればいいと思う。
② 指人形などのしかけ絵本は布の肌触りや、形などが触ってわかりやすく、楽しめるし、効果的な一方で、ページをスムーズにめくれなかったり、また子供だけで読むには動かしにくい点もあった。
③ 大人も楽しめる音のでる絵本は、安全面に関しては幼児向けへの角の丸みや、紙の厚みなどあまり配慮はされていなかった。音を出す仕掛けのボタン操作がうまくできる時とできないときがあった。またボタンの位置に突起などがあれば、視覚障がい者にもわかりやすいと思った。音の出る絵本は視覚障がい者にとっては魅力的だが、流れる時間が短すぎることや操作がわかりづいらこと、また押す力が必要なことが残念だった。
④ 数字の形をカッティングされているしかけ絵本は、インパクトはあるものの、肝心の数字の形がわかりづらかった。
⑤ 飛び出す絵本に関しては、飛び出すしかけが少な目でしたが、大きすぎず、丸みなどもあって安心して子供と楽しめそうだ。
⑥ 今後製作予定の切り抜き絵本に関しては、みなさん興味があるとのお答えだった。理由としては、今までになかったもの・創造性が育まれる・カード式である・手触りの違いが楽しめる、など。
⑦ 絵本を製作するうえでの優先順位は、ストーリーの面白さやしかけの斬新さが優先されるものの、手触りの感覚として紙の質感なども重要な項目とのご意見が多かった。対象者としては子供から大人まで、年齢・性別をこえて製作されてこそユニバーサルデザインの絵本と言えるのではないでしょうかとの意見もあった。
絵本一覧
ミニーとおでかけ!ディズニーしかけ絵本
- 1000円+税
- ミニーは、いちばんのなかよしデイジーとたのしくおでかけ!おはなしにあわせてミニーの指人形を動かして楽しめます。
ふわふわうさちゃんパペットしかけ絵本
- 1800円+税
- ふわふわのパペットがついたしかけ絵本です。手を入れて、ふわふわうさちゃんを動かしながら、うさちゃんがおやすみするまでのあたたかな時間のお話を楽しめます。
ヴィヴァルディの四季
1日で楽しむ四季
音のでるしかけ絵本
- 2500円+税
- イザベルは、一日で春夏秋冬を体験するすてきな旅に出ます。 春の訪れを告げる鳥のさえずりを聞き、夏の暑さを肌で感じ、秋の実りを集めます。冬になると、雪が降り、寒さのなかで雪だるまづくりをたのしみます。それぞれのページにある音符マークを押すと、「春」「夏」「秋」「冬」の音楽が流れるしかけになっています。
1から100まで
かずのえほん
しかけ絵本
- 1700円+税
- どんぐりが1つ、どうなるの?1ぽんのかしの木になりました。とうもろこしが90つぶ、どうなるの?ページをめくると、90このポップコーンに!1から100までかぞえられるかな?
きかんしゃトーマスとなかまたち
ゆかいなきかんしゃ
とびだししかけ絵本
- 1900円+税
- 車庫から元気に出てくるジェームス、ホームでお客さんを乗せるトーマス、線路に入り込んだ牛に困っているゴードン…。トーマスとなかまたちが登場するとび出すしかけ絵本
写真一覧
しかけ絵本比較調査18/11/24 0061
しかけ絵本比較調査18/11/24 0064
しかけ絵本比較調査18/12/01 0159
しかけ絵本比較調査18/12/01 0201